社会人12年目

≪S≫
それなりに忙しい



混合砂丘


１

埋もれたお前は　とってもキュート
感じているかい？

知らないお前は　とってもハッピー
笑っているんだろ？

(知っているよ)

嗚呼　咲き散る　愛の花
混世の世を流離えよ

コロシアムに着く　きっと今は死に時
辺りは枯れててお前は消えてて

(笑うのさ)

だけれどきっと答えはもう無い

(だ・か・ら)

流離うのさ


２

腐った牛乳　溶けたカキ氷
流れるミートボール　干した骨

子供の死体　悪女の喉笛
上司の目玉　先輩の歯

(混合せよ)

乾いた粒が何もかも飲み込んでいく
きっと君も、俺も世界もきっと

(この渦に)

嗚呼　枯れ果てる　世の常
流離え流離え流離え流離え！

養分が、養分が、



３

この乾いた土地に風車小屋を建てよう
いずれ咲くイチリンの花のために

この砂丘から全てを受け取り昇華されるその花に
後は俺が飛び込むだけ

(金剛せよ)

コロシアムでギターを弾け　失いつつも
バラバラにされても歌い続けろ　粉になるまで

何時かきっと　どこかできっと

(花になれたら)

だからきっと、いつか、たぶん、

(花になれたら)

いつか、そのうち、きっと、たぶん、

(花に成れたら)